当院における新型コロナウイルス感染症発生について(第五・最終報)

 本件では先般来、皆様に多大な不安と心配をおかけしておりました。また、今回の院内発生で罹患されたことで、また健康観察のために移動などで不自由を余儀なくされた方々には大変なご迷惑をおかけし、また罹患された患者さんには治療を要したことについてあらためて率直にお詫び申し上げるところです。なお今回、最終的な累計罹患者数は18名でした。
 途中、細かい日付をお示ししてしまうと特定の患者さんを推定できかねない状況があり、しばらく更新できず、大変失礼をいたしました。このたび2月20日をもって、全ての健康観察期間、また発症リスクが多少ともあった方々の陰性確認(PCRによる)が終了いたしました。目黒区保健所にご報告の上で、行なっていた診療制限を22日から全て解除いたします(21日は解除のための準備日とします)。
 今回の事例は、たとえば「全ての入院患者さんにPCR陰性を確認してから入院していただく」というような手法では防ぎようのないものでした。院内では詳細に検討し、今回一連の経過を教訓に、いささか手探りの面もありますが、少しでも有効と考えられる対策を追加しつつ、さらに安全な医療を目指してまいります。
 一方で、一般の患者さんも、またCOVIDの患者さんも、疑いようなく、同じ「病気」あるいは「けが」で困っている方々です。今後も適切な診療上の配慮(診療区域分離へのご協力のお願いなど)をした上で、決して片方を排除しない医療を継続してまいる所存です。引き続き地域の皆様のあたたかいご支援をお願い申し上げます。