当院に精神科専門医が着任した2016年4月から5年以上がたち、一般総合病院の精神科として定着してきました。
当院では多くの医師が専門性の高い高度な医療を行なっており、地域の先生方から紹介された多くの患者様が入院・通院されています。当科はリエゾン・コンサルテーションとして、特に入院治療において生じている精神症状を緩和し、主科の身体治療がスムーズに行なわれるための支援を行ないます。
一方で、精神科が主治医となって行なう外来・入院診療も実施しています。
外来では、主要な精神疾患に加えて、身体疾患やその治療により精神症状が出ている方の治療、当院で癌治療を行なっている方の精神的ケアなどを行なっています。
また、入院病床を持ち、他科との連携が可能なため、近隣の内科、精神科クリニックから多くの入院患者様を受け入れております。
当科受診希望がありましたら、「受診(初診)までの流れ」にあります直通電話からご予約をお願いいたします。


気分障害(うつ病、躁うつ病)、適応障害、ストレス関連障害、不安障害、パニック障害、統合失調症、認知症、睡眠障害、身体疾患に伴う精神症状、アルコール依存症、発達障害などのうち、当科で対応可能なもの。


常勤医 精神科専門医1名
公認心理師 1名
(ほかに医療社会相談室所属精神保健福祉士2名)
外来診療 毎週水曜日 木曜日 金曜日
入院診療 南館8階病棟を主に責任病床数 6床

内科との混合・一般病棟のなかで入院治療を行なっています。病棟スタッフは明るく、精神医療に精通しており、きめこまかい専門性の高いケアが可能です。完全開放病棟ですので、入院の必要性を理解できる方の受け入れが中心となります。
精神科入院というと、ひどく重症なものを想像されるかもしれませんが、そうではありません。入院環境だからこそ、正確に症状を把握し、それをもとに適切な薬物調整を行ない、早期に症状を改善することが可能です。そのため、身体的な衰弱を来している高齢者、早期の職場復帰を望まれる労働者、自宅では十分な休息環境が得られない方などは、積極的な入院適応になります。長く外来通院を続けているにもかかわらず、症状が改善せずに困っている方も、入院して一から診断を見直し薬物調整を行なうことは、検討の余地があるかもしれません。


職場で多く見られるうつ病、適応障害を中心とした精神疾患の治療に加え、精神疾患により休業される患者さんの職場復帰支援、治療と仕事の両立支援、産業医との連携を行ないます。外来治療だけでなく、入院していただいて薬物調整を行なうことができます。さらに、診断確定や適応障害の原因検索を目的とした、2泊3日程度での検査パッケージ(心理検査、頭部画像検査、脳波検査、血液検査等)も用意しています。


身体治療のために入院されている患者様に生じた精神症状(不眠、不安、気分の落ち込み、せん妄症状など)を緩和するために、精神療法、薬物療法を行ない、主科の身体治療がスムーズに行なわれるための支援を行ないます。必要に応じて、頭部MRI、脳波検査、心理検査などを実施し、適切に薬物調整します。


予約制ですので電話でご予約をおとりください。
医療連携室直通電話:03-3792-6699 平日8時30分~19時30分

  • 精神科部長
    吉武 和代 よしたけ かずよ

    • 専門分野

      メンタルヘルス(産業精神保健)
      気分障害
      適応障害

      資格

      日本精神神経学会専門医
      精神保健指定医
      日本医師会認定産業医
      労働衛生コンサルタント