眼科の特色

眼科疾患について前眼部から眼底疾患まで幅広く拝見しています。手術は、白内障が主体ですが、緑内障は薬物療法・レーザー治療・手術治療を含めて、種々の症状に対応できるように幅広い治療体制をとっています。


慎重な診断

めがね・眼瞼・涙液から中枢まで、視覚に関するどの部分に問題があっても見え方に影響します。問題の所在がどこか、どこに危険があるのかを見誤るとその後の治療が大きく変わってしまいます。当科では、症状や検査所見と眼の状態とをつきあわせて、慎重に診断を進めるよう、心がけております。
他科との連携を重要な使命と考えています。高血圧網膜症・硬膜動静脈・内頸動脈閉塞症などの紹介実績があります。


的確な判断

複数の慢性疾患をもつ方も増えてきました。治療の優先順位を考えるのが難しい場合もあります。全科共通の電子カルテの利点を生かし、他科の状況を随時把握するように努めております。


説明と同意

めがねの問題に目薬は無効、といった単純なことが理解されず、不要な不安の種になっていることがあります。眼科的な見方を細部まで伝えるのは無理なことも多いですが、少なくとも大きな誤解は避けるべきでしょう。型通りのインフォームコンセントで事足れり、とは考えません。


治療内容

「内障」とは「眼球の内に支障があること」つまり眼球内の疾患をさします。今日でも眼科治療の主な対象はそうした眼内疾患で、しかも部位ごとに細分化専門化が進みつつあります。
当科では一般的な診断と白内障・緑内障治療、網膜光凝固を主な役割と考えています。他方、専門化の著しい網膜黄斑部疾患・硝子体手術については、国立病院機構 東京医療センター(感覚器センター)や東邦大学医療センター大橋病院と密接な連携のもと、標準的な治療をご紹介するようにしております。
白内障手術は最低一泊からの入院下で行っております。心疾患などで抗凝固治療中の方、維持透析中の方にも対応できます。
緑内障の診断には光干渉断層計(OCT)による網膜神経節細胞層の形態評価を積極的に利用しています。機能面(視野)のみならず、形態面でも定量的な追跡が可能になりました。


主な診療実績(2018年度)

手術件数
白内障 121件
眼瞼下垂 4件
レーザー治療および外来処置件数
レーザー光凝固術 24件
レーザー虹彩切開術 1件
後嚢切開術 21件