当科の特色

  1. 一人の患者さんを再発治療・緩和ケアも含めて長い診療期間でも責任もって診ていきます。それぞれの方の合併症や家庭環境を考慮し、患者さんの希望も取り入れて適切かつ優しい医療を心掛けます。
  2. 一貫した主治医制をしいています。
    当科には紹介で受診される方が多く、入院前の外来診療、手術を含めた入院治療・退院後の外来通院を同じ医者がずっと診ることにより、治療に一貫性が出て主治医と患者さんとの信頼関係が強くなります。
  3. 当院の外科医は全員が胃カメラ・大腸カメラ・エコー・血管造影などいくつもの臨床検査を積極的に行っています。患者さんも自分の主治医が検査もすることにより説明がわかりやすくなり、また検査に対する不安感が減り信頼関係を築くことができます。
  4. 夜間・日曜でも手術適応があれば、大腸穿孔などの重症疾患も含めて積極的に緊急手術・緊急入院を受け入れ施行しています。このことにより治療が遅れたりすることがなく、最適な時期に手術などの治療が可能になります。
  5. 腹腔鏡手術を積極的に取り入れ、患者さんに対する侵襲を少なくして社会復帰を早くする努力をしています。
  6. 消化器外科・一般外科のほとんど全ての領域・疾患を扱っていて、化学療法にも慣れており入院および外来での化学療法も含めて総合的な治療を可能にしています。
  7. 放射線科・病理・消化器内科など他科との連携を積極的に取り、合同カンファレンスを開いたり術前・術後にコンサルトしアドバイスをもらったり、必要なら時に他の外科系各科と合同で手術も行い、治療に万全を期するようにしています。
  8. 当院は東大と東京医科歯科大の外科の関連病院で、関連病院にありがちな、頻回・短期間の医師のスタッフの交代は少なく、長く勤務しているスタッフが多く、地域の開業医とのつながりも深く、同一の医師がずっと診ることにより患者さんに安心感をもたらせています。
  9. セカンドオピニオンの御希望には迅速に対応しています。
    希望があれば他院へのセカンドオピニオンの紹介状を作成し、患者さんが納得のいく形でその人に最も適した病院・医者による治療が受けられるようにします。
  10. ガイドラインに基づいた最新で高度な標準治療を行いながら若手の外科医の育成も担っております。

主な診療疾患

疾患名
胃癌 食道癌 肝癌 膵癌 胆道癌
大腸癌 直腸癌 大腸ポリープ 大腸憩室炎 腸閉塞
胆石症 胆嚢ポリープ 胃十二指腸潰瘍 胃GIST 小腸腫瘍
内痔核 他肛門疾患 鼠径ヘルニア 他ヘルニア 急性虫垂炎
急性腹膜炎 下肢静脈瘤 良性皮膚腫瘍 CVポート造設 外傷

診療の実績・治療実績

  2017 2018 2019
結腸癌 98 63 42
大腸ポリープ 561 631 575
直腸癌 22 18 22
鼠径ヘルニア 94 66 111
胃癌 43 31 26
胆石症胆嚢炎 49 37 41
急性虫垂炎 47 46 45
腸閉塞 69 46 37
結腸憩室炎 26 29 42

治療成績

内視鏡検査統計(過去3年度)


  2017 2018 2019
上部消化管内視鏡総数 4,563 4,493 4,949
外科施行数 737 699 679
割合(%) 16.1 15,6 13.7
  2017 2018 2019
下部消化管内視鏡総数 2,099 2,100 2,219
外科施行数 888 851 881
割合(%) 42.3 40.5 39.7

手術実績( )内は腹腔鏡下手術数

  2017 2018 2019
胃切除 13 18(4) 19(10)
大腸切除 48 41(21) 56(23)
直腸切除 8 10(5) 10(5)
虫垂切除 31 41(18) 33(22)
小腸切除 10 19 13(2)
肝切除 4 7 1
ヘルニア切除 74 63(10) 82(23)
ストマ造設 15 17 13(4)
胆嚢摘出 62 50(41) 66(56)
肛門手術 11 9 11
CVポート 31 30 50
下肢静脈瘤 0 1 1