診療内容

婦人科では思春期～性成熟期～更年期～老年期すなわち女性の一生にわたって発生する疾患を扱います。
卵巣から産生される女性ホルモンはライフステージの各段階において女性の健康の維持に重要な役割を担っており、女性ホルモンの不調は様々な症状につながります。また月経は女性特有の生理的な現象ですが、生理痛など月経の異常に悩む女性も少なくありません。さらに女性の内性器である子宮や卵巣に発生する疾患も婦人科で対応しております。こういった症状や疾患でお困りの方はぜひ婦人科を受診してください。
なお、産科はありませんので、妊婦健診や周産期疾患などは他院受診をお願いします。

主な診療疾患

• 月経に関連する疾患(月経痛、過多月経、月経不順など)
  月経随伴症状(月経痛、過多月経などの症状)の原因となる疾患がないかどうか精査したのち、患者様のご希望を伺ってホルモン治療などを行います。
• 更年期障害
  患者様のご希望にあわせて女性ホルモン補充療法や漢方薬による治療を行います。
  気分の落ちこみが強い場合には当院の精神科と連携して治療を行います。
• 子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などの良性疾患
  通院による薬物療法のほかに、入院による手術療法も行います。
  最近は身体に負担の少ない腹腔鏡手術を希望される患者様が増えてきており、当科でも婦人科良性腫瘍手術のほぼ全例を腹腔鏡下で行っています。
  また子宮内膜ポリープや子宮粘膜下筋腫など子宮内腔に発生する良性疾患に対しては全身麻酔で子宮鏡手術(腟から子宮内に子宮鏡を挿入して行う手術)を行っています。
• 骨盤臓器脱(子宮脱　膀胱瘤など)
  中高年女性のQOL(生活の質)をそこなう疾患ですが、客観的には同じ程度の症状であっても各々の患者様のニーズによって治療法が異なります。患者様と十分ご相談の上、外来でできる保存的治療あるいは入院の必要な手術療法を選択していきます。
• 子宮頸部上皮内癌
  婦人科外来でコルポスコピー検査を行って上皮内癌と診断された方は、当科で手術治療を行います。
• 卵巣癌、子宮頸癌・体癌など
  当科で検査を行って進行癌と診断された場合は、悪性腫瘍の治療に精通した他院へご紹介します。
• 不妊治療
  当科では基礎体温によるタイミング法の指導までとなりますので、排卵誘発や体外受精などが必要な場合はお近くの不妊専門クリニックや患者様ご希望のクリニックへご紹介します。
  他の不妊専門クリニックに通院中の患者様で、そちらの主治医の先生からご依頼があれば、当院のレントゲン透視室で子宮卵管造影検査を行うことができます(検査画像はCD-Rにとりこんで患者様にお渡しします)。
• 当院健康医学センターの人間ドックで判定異常となった場合
  健康医学センターと当科は電子カルテを共有しており、人間ドックの婦人科健診項目で異常があった場合は、紹介状なし(選定療養費なし)で婦人科を受診できます。

手術実績