皮膚病変は外的刺激、アレルギー、感染症、膠原病、腫瘍など多岐にわたる原因によって、多彩な様相を呈して出現します。当院皮膚科ではほくろ、シミといった悪性腫瘍との鑑別を要する色素性病変に対してダーモスコープによる形態評価、アレルギー疾患に対しては薬剤リンパ球刺激試験をはじめとする血液検査やパッチテストパネルR(S)を用いたパッチテスト、膠原病や血管炎などの自己免疫疾患や腫瘍性病変に対しては皮膚生検を施行するなど幅広い精査が可能です。
 一般的な治療で改善しない皮膚病変は内臓悪性腫瘍や自己免疫疾患、その他全身疾患が背景にあることも多く、臨床所見だけでなく、血液検査、画像検査(超音波、CT、MRI)、組織検査を施行しなければ診断がつかないこともあります。当科では中規模病院のフットワークを生かし、臨床所見に基づいた必要な検査を迅速に施行し、院内の各種専門科と連携した診療が可能です。
 外来診療の他、帯状疱疹、蜂窩織炎といった急性期疾患を中心に入院加療を要する患者さんの受け入れや必要に応じて大学病院(東邦大学、昭和大学、東京医科歯科大学他)への紹介も行っておりますので、皮膚疾患でお困りの際には気軽にご相談ください。


主な診療疾患

  • 湿疹・皮膚炎(アトピー性皮膚炎、かぶれ等)、蕁麻疹、薬疹等
  • 尋常性ざ瘡(にきび)
  • 円形脱毛症、男性型脱毛症
  • 細菌感染症(とびひ、おでき、蜂窩織炎等)
  • 真菌感染症(水虫、爪水虫、たむし、皮膚カンジダ症等)
  • ウイルス感染症(いぼ、みずいぼ、ヘルペス、帯状疱疹等)
  • 尋常性乾癬
  • 皮膚良性腫瘍(粉瘤、ほくろ、脂肪腫等)、早期の皮膚悪性腫瘍
  • 巻き爪

診療の実績・治療実績

  • 軟膏療法、内服薬の治療
    アトピー性皮膚炎、にきび、乾癬に対しては皮膚症状にあわせ内服、外用治療
    男性型脱毛症に対しての内服薬治療(自費)、巻き爪に対して超弾性ワイヤー(自費)
  • 皮膚良性腫瘍の外科的治療