胸部外科領域の手術を中心とした診療を行なっています。主な診療疾患は、肺癌(原発性、転移性)、自然気胸、膿胸、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍などです。肺癌手術は、胸腔鏡下手術を基本としていますが、症例に応じて拡大手術も行っています。
 2004年開設以降、手術関連死亡例はなく、特に当院の特徴としては、原発性肺癌の5年生存率はステージ1a期100%、ステージ1b期100%、ステージ2a期100%、ステージ2b期66.4%、ステージ3a期66.6%、ステージ3b期33.4%、ステージ4期75.0%と非常に高いことがあげられます(他病死を除く)。当院では、他院では手術の難しい間質性肺炎合併肺癌の手術や、高度な肺気腫で手術が難しい患者さんでも、術前リハビリプログラムにより、手術の可能性を広げる努力をしております。また透析患者さんの肺癌手術も積極的に行っております。 可能な限り適応患者様には単孔式での完全胸腔鏡手術を施行しております。単孔式(Uniportal VATS)とは、従来の創が3-4か所の胸腔鏡手術(多孔式胸腔鏡手術, mutiport VATS)よりも創の数を少なくした手術(1か所)で、術後の鎮痛減少や整容性に優れている術式とされています。

 胸部外科領域の手術を中心とした診療を行なっています。主な診療疾患は、肺癌(原発性、転移性)、自然気胸、膿胸、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍などです。肺癌手術は、胸腔鏡下手術を基本としていますが、症例に応じて拡大手術も行っています。2004年開設以降、手術関連死亡例はなく、特に当院の特徴としては、原発性肺癌の5年生存率はステージ1a期100%、ステージ1b期100%、ステージ2a期100%、ステージ2b期66.4%、ステージ3a期66.6%、ステージ3b期33.4%、ステージ4期75.0%と非常に高いことがあげられます(他病死を除く)。当院では、他院では手術の難しい間質性肺炎合併肺癌の手術や、高度な肺気腫で手術が難しい患者さんでも、術前リハビリプログラムにより、手術の可能性を広げる努力をしております。また透析患者さんの肺癌手術も積極的に行っております。


具体的な診療の特徴

  • 胸腔鏡を使用した安全な肺癌の手術(鏡視下~拡大手術:手術死亡率 0%)
  • 胸腔鏡を使用した気胸の手術
  • 遺伝子変異や抗がん剤感受性に基づいた積極的補助化学療法

疾患名
原発性肺癌 転移性肺癌 縦隔腫瘍 自然気胸 膿胸
胸壁腫瘍 肺化膿症 肺真菌症 肺血管異常 肺分画症
胸部外傷 気管腫瘍 多汗症 胸膜中皮腫 その他


  • 各種肺癌の治療・原発性肺癌(非小細胞肺癌、小細胞肺癌)
  • 微小肺癌(GGO)の診断とCTガイド定位肺手術による縮小手術と診断
  • 進行肺癌に対する拡大手術やサルベージ手術
  • 転移性肺癌の手術治療と補助療法(大腸癌、乳がん、肺癌、腎癌、子宮がん、各種肉腫の肺転移に対する治療)
  • 膿胸に対する一期的根治手術
  • 自然気胸に対する積極的手術と単孔手術

具体的な診療の特徴

各種手術症例数

  2016 2017 2018 2019 2020
肺悪性腫瘍 31 47 51 25 25
縦隔腫瘍 2 2 3 0 2
気胸 20 19 19 9 18
膿胸 1 3 1 2 0
その他 12 9 8 7 2
手術死亡例 0 0 0 0 0

肺癌治療成績 2004年4月〜2015年3月(根治手術に準ずる手術施行例290症例)

原発性肺癌 5年生存率 10年生存率
ステージ1a 100% 100%
ステージ1b 100% 100%
ステージ2a 100% -
ステージ2b 66% 62%
ステージ3a 67% 55%
ステージ3b 33% -
ステージ4 75% -
全体 89% 88%

原発性肺癌 術後生存曲線

 生存曲線は、2004年4月呼吸器外科開設〜2015年3月までの東京共済病院呼吸器外科で、根治手術に準ずる手術を受けた患者さん全290例に対する、カプラン マイヤー法という統計法で計算されたものです。肺癌ないし、肺癌に関連する呼吸機能障害などによる死亡以外の、事故などの外因死や明らかな別疾患による死亡は他病死として扱っています。


手術の様子


  • 医長
    中島 康裕 なかしま やすひろ

    • 専門分野

      呼吸器外科一般

      資格

      日本外科学会外科専門医
      呼吸器外科専門医合同委員会認定呼吸器外科専門医
      日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
      医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
      Da Vinci First assistant certificate
      身体障害者福祉法第15条指定医
      医学博士