- 緩和ケア内科では、緩和ケア病棟、緩和ケアチーム、緩和ケア外来の3 つの役割を担っております。緩和ケア病棟に入院する患者さんの診療を主に行っていますが、緩和ケア外来での症状コントロールを含むサポートも行っています。それ以外にも病院内の各診療科で様々な疾患で治療中の患者さんの苦痛・悩みについても、緩和ケアチームとして、主治医と一緒に診療・ケア・意思決定のサポートを行っています。
- 2018 年5 月に緩和ケア病棟を開設し、これまで非常に多くのご紹介を頂き、ケアにあたってまいりました。病棟は施設基準I を満たす院内病棟型で、19 床全室個室(有差額個室9 床)となっております。
緩和ケア病棟
悪性腫瘍を中心とした、治癒が難しく生命を脅かす疾患に関連する苦痛、苦悩を、適切なケアと治療でできる限り和らげ、少しでも自分らしい日々を送ることができるよう、専門的緩和ケアを提供しています。患者さんだけでなく、ご家族や患者さんにとって大切な方々も、我々のケアの対象となります。
◎入院までの流れ
- 緩和ケア病棟入院希望患者さんがおられる際には、緩和ケア相談専用ダイヤル:03-5794-7886(平日のみ)(医療機関用 FAX:03-3712-1199 (医療社会相談室直通))へご連絡をお願い致します。初診外来予約をお取り頂き、受診時には診療情報提供書、検査データ(採血、画像など)を持参頂けますようお願い致します(がん治療中の場合でも将来の入院に備える目的での受診も可能です)。
- 初診外来受診後、当科入院登録となられた方は、必要時に当院緩和ケア病棟への入院が可能となります。ご本人、ご家族、医療機関の皆様と連携しながら、利用のタイミングを決めていきます(緊急入院が必要な時は、可及的速やかにベッド調整を行い、対応していきます)。
◎緩和ケアで受けられる医療・ケア
緩和ケア病棟での医療処置としては苦痛緩和のための投薬だけでなく、必要な場合には症状緩和のための放射線照射(鎮痛、止血目的や、脊髄圧迫などの腫瘍緊急症の症状緩和のための放射線照射など)、胸水や腹水の排液などの各種処置、その他合併症に対しては各診療科の協力を得て、全身状態に応じた必要な対応を行っていきます。また、心理的サポート・リラクゼーション・家族ケアにも重点を置き、個別に応じた方法で苦痛を和らげ、自分らしく過ごしていけるように、緩和ケア医、精神科医、看護師、看護助手、薬剤師、ソーシャルワーカー、管理栄養士、リハビリテーションスタッフ、ボランティアがチームとなってQOLの向上を図る支援を行っていきます。また、栄養科の積極的なサポートも受けることができ、平日昼1食はリクエスト食(緩和ケア病棟専用食)を選択することができ、その他イベントに応じても食の楽しみを享受することができます。
◎退院について
- 当院緩和ケア病棟に入院後、希望に応じて退院することは可能で、必要時には再入院をすることができます(入退院を繰り返すことができます)。
- また、必要に応じて療養場所の検討を実施しています。退院が妥当と判断された場合には、その後の療養場所についてチームスタッフのサポートを受けながら検討していくことができます。その場合も必要時再入院することは可能です。
- 在宅医療のバックアップ機能の充実を図るため、地域の訪問診療医・看護師、その他地域で患者さんを支える方々と密に連携させて頂ければと思っております。
スタッフのご紹介
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緩和ケア内科部長
松田 洋祐 まつだ ようすけ-
専門分野
資格
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本緩和医療学会認定医
厚生労働省医政局長 指導医講習会修了
厚生労働省健康局長 医師緩和ケア研修会修了
厚生労働省健康局長 医師緩和ケア研修会 指導者研修修了
日本緩和医療学会 緩和ケア研修指導者講習会修了
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緩和ケア内科部長
諏訪 浩 すわ ひろし-
専門分野
症状・器質性精神障害
リエゾン・コンサルテーション資格
日本精神神経学会指導医
日本総合病院精神医学会指導医
日本老年精神医学会指導医
精神保健指定医
臨床心理士
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臨床専門役
松原 龍弘 まつばら たつひろ-
専門分野
緩和医療学
呼吸器内科資格
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会専門医・指導医
臨床研修指導医
日本医師会認定産業医
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