入院患者さんと病院職員の新型コロナウイルス感染症発症について

 第6波とされる今回の新型コロナウイルス感染症蔓延期では、当院でも複数部署において職員が感染、あるいは濃厚接触者となったために勤務できない状況になっています。このため、一部の検査あるいは治療を延期するなど、患者さんにご不便をおかけしているところです。

 こうした状況の中で、今般、中央館3階病棟において入院患者さん7名の感染が判明しました。診断に至るまでの状況から、院内での水平感染と考えます。このため緊急の対応として、同病棟を2月2日より新型コロナウイルス感染症治療のための区域と濃厚接触者の慎重健康観察区域に分けて運営することとし、入院中に罹患された患者さんの治療に注力します。このためしばらくの間、同病棟への新規入院を停止します。入院制限によりご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどをお願い申し上げます。

 また、これとは別に西4階病棟でも少数ながら、入院患者さんが新型コロナウイルス感染症と診断される例が発生しており、こちらも慎重に経過を追跡中であり、この病棟への新規受け入れの停止、また介護施設・療養型病院への転退院を原則として一時見合わせております。なお、この病棟に現在入院している患者さんの治療はこれまで同様に継続しています。

 いずれの病棟につきましても、目黒保健所などの指導を仰ぎつつ対処していることを申し添えます。

 第6波ではこれまでと異なり、同じ病棟内での発生でも、一つの拡大経路では説明できないケースが多くなっています。職員が感染予防策を引き続き徹底することは言うまでもありませんが、入院される患者さんも、入院前の体調管理あるいは入院前検査へのご協力をこれまで同様にお願い致します。

 状況が変化した際には、この場でご報告します。なお、流入経路の多様化、あるいは潜伏期中の感染検知が困難であるなど、感染経路の追跡が難しくなっています。これまでに比べて、お知らせまでに数日余分に時間がかかることをご了承ください。


病院長