こんにちは。乳腺科マスコットキャラクター、コビトカバの"ポポコ"です。どうぞよろしくお願いいたします。
当科では、乳がんや乳房良性疾患の診察、診断、治療をしています。
初診時にマンモグラフィー、超音波、病理検査(針でしこりの細胞や組織を採ってくる検査)をしますので、約1週間後には診断がつきます。手術を行うのであれば、診断日に術前検査の準備を進めていきます。そのため、ほとんどの方は初診から手術までの期間が2週間程度となります。
私たちは初診から、確定診断がつくまでの不安な時間、手術を待つ緊張した時間を、できるだけ短くしたいと考えています。
中には、さまざまな事情でゆっくり考えたい方、手術の日程を、仕事やご家庭の事情に合わせて調整したい方もいらっしゃいます。そうした相談にも応じていますので、遠慮せずに医師にお伝えください。 治療開始時には、がん薬物療法認定薬剤師、乳がん専門のソーシャルワーカー、看護師からの説明があります。治療中も副作用などにより辛い思いをすることが極力少なくなるように継続してサポートしています。
乳腺科マスコットキャラクター ポポコ
また、当科では、同じ病気の仲間の話を聞ける「乳がん患者サロン」が充実しています。そこでは、抗がん剤、ホルモン療法による副作用軽減の工夫などを聞いたり、病気や治療の不安も話すことができます。同じような経験をしている仲間だからこそ伝わる事もあるので、不思議と気持ちが楽になった、という方が多いです。
毎月開催している「乳がん患者さんのためのヨガ教室」は、体調に合わせて参加できます。自分の身体と心を見つめて穏やかになる貴重な時間となっており、とても好評です。(当院以外の参加ご希望も頂きますが、人数の関係上当院の患者さんに限定させていただいております)
→詳細は、「乳がん相談支援センター」のページをご覧ください。

乳がんかな?と不安に感じる症状があれば、勇気を出してまず受診してみてくださいね。

乳腺科の取材記事

Massel 患者さんのためのコミュニティマガジンに、乳がん相談支援センターについて掲載されています。
【がんになったとき 自分の心と向き合うコツ】 こころ 2019.12.04


家庭画報 2017年4月~6月号(世界文化社)に、当院での乳がん診療について掲載されています。チームでの乳がん診療、乳がん患者サロン、乳がん患者さんのためのヨガ教室、などが写真入りで紹介されています。是非ご覧ください。
文/小島あゆみ 写真/八田政玄 『家庭画報』2017年4月~6月号(世界文化社)

号数をクリックすると記事がご覧いただけます
2017年4月 2017年5月 2017年6月

将来の出産をご希望の患者さんへ

乳がんは、妊娠出産を考えている若い女性の方が患うことは珍しくありません。しかしがんやがんに対する治療は、将来の家族計画に影響を与える可能性があります。当院では、出産ご希望の方に対して、その可能性を残す方法も相談に応じています。
治療のタイミングを考えたり、治療前や治療の間に卵子・胚(受精卵)、卵巣を凍結保存することによって、治療後に妊娠を試みることができるようになってきました。当院では、東京医科歯科大学周産・女性科生殖グループ班などと連携を取り、迅速に対応できる体制を整えています。

これから受診される方へのメッセージ

20代の患者さんから:
受診するにあたり、一番気にしていたところは実際に関わる周りの人たちのことでした。病院というのは医者も看護師も他人事というか、その場限りの関わりで一方的で、話を聞いてくれない場所だと思ってました。でもこちらの医者、看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師の方達皆、他の病院にはないぐらい、親身になって話を聞いてくれたり優しくて、副作用で辛い時もどんな時でもこちらの不安を取ってくれます。全力でサポートやアドバイスもしてくれます。その時だけでなく治療後のサポートもしてくれる病院なんて初めてです。
私はこの病院にして良かったと思います。

乳がん患者さんのためのヨガ教室のようす
乳がん患者さんのためのヨガ教室のようす