MRI装置
PHILIPS Ingenia 1.5T

MRI検査は放射線科が担当しますが、いわゆる放射線は一切使用しません。よって、放射線による被ばくの心配がまったくありません。検査には、非常に強力な磁石の力と、高周波の電波を使用しています。

MRI検査は、検査を行うにあたり、いくつかの注意点があります。

①強力な磁力が働いているため、原則として、検査室内に金属を持ち込むことが出来ません。

金属の具体例

メガネ、ヘアピン、ピアス、ネックレス、入れ歯、補聴器、カイロ、服に付いている金属、磁気カード、ポケット内部に入ってる小物(カギなど)、時計、ベルト、過去に受けた手術によって体内に金属がある場合(ペースメーカーなど)、事故によって体内に金属片が残っている場合など

検査前に、スタッフが必ずチェックをします。

②強力な電波による影響があります。検査中、身体全体に体感できないほど微弱な振動が発生します。これによって、湿布やコンタクトレンズなど体に密着させているもの、発熱をうたったシャツやタイツ類が熱を持つことがあり、低温火傷などの傷害が起きる危険性が報告されています。このため、撮影部所によっては、外していただく場合があります。

③撮影時に大きな音が発生します。多くの場合、すぐに慣れてしまって、中には検査中に寝てしまう方がいらっしゃるぐらいなので、特に問題ないとは思いますが、専用の防音ヘッドフォンを用意していますので、担当スタッフにご相談ください。

④検査の際、体が狭い空間内に入ります。狭いところが苦手の方は、嫌な思いをされるかもしれません。過去には、不安な方に対して、予約の際に実際に機械を見て確認をしていただいたこともあります。検査中は手にブザーを持っていただき、途中で耐えられなくなった場合にはブザーを鳴らしていただくことになっています。どうしても不安な場合は、予約の際に担当スタッフにご相談ください。

これらは、時として大事故につながることがあります。このため、MRI検査の予約をする時や検査直前に、各担当スタッフが必ず全てチェック表を用いて確認することが義務づけられています。